Monthly Archives: 7月 2015

【スタッフのコラム】和ろうそくを知る

みなさんこんにちは。
本日は、和ろうそくについてのお話です。和ろうそくって、一体なんでしょうか?

洋ろうそくとの違いや、仏事ではどのように使用されているのか、お話しいたします。

 

◆和ろうそくと洋ろうそく

日本には、大きくわけて2種類のろうそくがあります。
洋ろうそく和ろうそくです。
 
洋ろうそくは、芯が糸芯、ろうが鉱物油でできています。
和ろうそくは、芯が和紙とイグサでできた灯芯、ろうが植物油でできています。
 
大きな違いは、素材にあります。
和ろうそくは、ろうも芯も植物からできていることから、環境や人にやさしいイメージを持ちませんか?
 
※鉱物油とは、石油や天然ガスなどの地下資源からとられた、不純物を含む混合物の総称です。

 

◆和ろうそくの特徴

和ろうそくのろうは、植物からできているので、火をつけた時に出る煤(すす)がさらりとしていて、
油煙も少なく、ろうがダラダラたれにくい
ことが大きな特徴です。
そのため、家の中で使用しても、仏壇や家具を傷めにくいと言われています。

 
それに比べて洋ろうそくは、煤もドロドロしていて油煙も多く、仏壇を傷めやすいようです。

ろうそくの使用頻度にもよりますが、金箔仏壇の場合、和ろうそくを使用した方が、金箔の寿命が5~10年

長持ちするという話もあります。
 
和ろうそくは洋ろうそくに比べて値段は高めですが、仏壇のもちも考えて長い目で見ると

和ろうそくを使った方が経済的と言えるかもしれません。
 
また、和ろうそくは芯が空洞になっていて、空気が絶えずろうそくのお尻の部分から供給されるので

炎が消えにくく、芯から空気が流れ出ることで、ろうそくの炎が揺れて、荘厳な雰囲気をかもしだすのが

特徴です。芯から空気が供給されることで、洋ろうそくに比べて中心部分の炎が明るくなるのも

特徴のひとつです。

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◆和ろうそくの素材を詳しく

上記でご説明しました通り、和ろうそくと洋ろうそくは「芯」と「ろう」が違います。
一般的に和ろうそくの芯は「和紙」、洋ろうそくの芯は「糸」と区別されています。
 
和ろうそくの芯は、棒に和紙を巻き付けてろうで固めたもです。
和紙でできた芯は、ろうをしっかりと吸い上げます。
さらに和紙の上からイグサの茎を巻き付けることもあります。

そうすることで芯が太くなり、炎も大きく上に伸びるのです。
イグサは別名「燈心草」とも呼ばれています。

油で明かりを採っていた時代に、イグサの茎が燈芯に使われていたことからこの名前がつきました。
 
和ろうそくのろうは、植物性の油脂を使用します。
ハゼの実からとった油脂や、大豆から作ったソイワックス、お米の糠を使った糠蝋(ぬかろう)、ハチの巣から取り出した蜜蝋(みつろう)などが使われています。
 
洋ろうそくのろうは、石油から作った化学性の油が使用されています。
この油はパラフィンと呼ばれていて、石油から分離された半透明の個体です。
クレヨンやベビーオイル、マッチに用いられます。
 
※ハゼの実は、ハゼノキからとれる果実で、ろうを取る目的で琉球王国の時代に本州に持ち込まれた日本にしかない植物です。それまでウルシからろうを取っていましたが、ハゼの実の実用性が高く、主原料がウルシからハゼに切り替えられたそうです。
ハゼの実はとても貴重で、ハゼの実から採った油脂だけで作られたろうそくは最も高級と言われています。

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当社あすなろ葬祭では高澤ろうそくさんの和ろうそくを多数取り扱っております。
 

◆和ろうそくの色と形

和ろうそくの形は2種類あります。

棒型とイカリ型です。

色は朱色と白色(クリーム色)が基本です。絵ろうそくは描く絵柄に合わせて地の色が黒や青に色付けされているものもあります。

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棒型の和ろうそく(写真左)は、上から下までの太さがあまり変わらないタイプです。
イカリ型の和ろうそく(写真右)は、下が細く、上の方が広がっているタイプです。

和ろうそくを仏事で使用する際には、宗派によって用いる形が異なります。
 

浄土真宗や浄土宗の寺院→イカリ型
禅宗(臨済宗や曹洞宗)の寺院→棒型

決して決まり事があるわけではありませんが、このような傾向にあります。
 

お寺さまによって、使用するろうそくの形に指定があるなど様々ですので、

法要でろうそくの準備をする機会がありましたら、お寺さまに確認してみるとよいと思います。

 

和ろうそくは、当社あすなろ葬祭 中野ブロードウェイ あすなろぽうとでも販売しております。
職人さんが一本一本手描きで季節を表現した「季節の絵ろうそく」
菜の花を原料にした「菜の花ろうそく」など、お仏壇を鮮やかに彩り、あたたかみのあるろうそくを取り扱っております。
どうぞ中野ブロードウェイ・あすなろぽうとまでお気軽にお越しください。

 

次回は、当社あすなろ葬祭の「火葬プラン」のご説明と、都内23区内で火葬のみをとり行うには・・・についてお話しいたします。

あすなろ葬祭終活セミナー『家族に迷惑をかけない葬儀費用の確保の仕方』

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2015年7月のあすなろ葬祭終活セミナーは

『家族に迷惑をかけない葬儀費用の確保の仕方』です。

*葬儀社無料会員の上手な登録

*生命保険を活用した葬儀資金確保の方法

*互助会は解約か?継続か?

・・・等についてお話します。ご興味のある方は、どうぞご参加下さい!

 

日時:7月17日(金)14:00~16:00

場所:中野サンプラザ15F アクアルーム

テーマ:『家族に迷惑をかけない葬儀費用の確保の仕方』

講師:あすなろ企画株式会社 長島 歩

講師紹介:昭和47年3月20日 東京都中野区に生まれる。 中野区立桃ヶ丘小学校、中野区立中央学校、都立高校を出て 不動産販売営業職に就く。その後葬儀業界に入り 東証一部上場している葬儀社 公益社(現、燦ホールディングス)に入社。葬儀担当営業職、カタログ制作、新規会館オープン、セミナー講師、法人営業部 社葬担当営業職(商社、食品メーカー、車両部品メーカー等の社葬担当者)を経て退社。その後、あすなろ葬祭を設立し現在に至る

 

参加料:500円 テキスト代・お茶代含む

 

お問合せ・お申込みは下記へお願いします。

【スタッフのコラム】お盆の時期と行事

みなさん、こんにちは。

今回もお盆に関するお話です。

わたしの田舎は北関東ですが、お盆の時期といえば8月13日~16日です。

東京に来て初めて、7月にお盆を迎える地域があることを知りました。

なぜ、地域によって時期に違いがあるのか、調べてみました。

 

◆お盆の期間 7月と8月のワケ

お盆の期間は地域によってさまざまです。

東京では7月13日から7月16日、その他の地方では8月13日から8月16日に行われ、

8月のお盆のことを旧盆、または月遅れのお盆といいます。

明治以前は、日本のどの地方でも旧暦の7月15日を中心に、

13日に迎え盆、16日に送り盆を行っていました。

しかし今では、8月15日を中心にお盆の行事をする地方が多くなりました。

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これは、明治になって新暦が採用され、7月15日では、当時国民の8割を占めていた

農家の人たちにとって、最も忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったからです。

それでお盆をひと月遅らせ、ゆっくりと先祖の供養ができるようにしたのです。

その名残が現在も続いているため、地方のお盆は8月なんですね。

 

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お盆の時期といえば、お祭りで盆踊りを踊るのが一般的ですね。

なぜ、盆踊りを踊るのでしょうか。こちらも調べてみました。

 ◆盆踊り お盆との関係は?

盆踊りは、お盆に帰ってきた祖先の霊を迎え、送るための念仏踊りとして踊られていた宗教行事でした。

誰もが参加でき、祖先への想いを込め供養するための踊りだったため、今でも覆面やお面を付けて

踊るところがあります。
現在では宗教色が薄れ、日本全国で行事やイベントとして踊られています。

西馬音内盆踊り(秋田)、郡上八幡盆踊り(岐阜)、阿波踊り(徳島)は、日本三大盆踊りとして有名です。

最近は楽曲も様々で、アニメ・ドラえもんの「ドラえもん音頭」や、

有名なアーティスト・ホワイトベリーの「夏祭り」など、J-POPに合わせて踊られることも増えて来ましたが

本来はお盆に踊られる供養のための踊りだったのです。

 

次回は、和ろうそくについてお話したいと思います。

【スタッフのコラム】盆提灯のあれこれ

みなさん、こんにちは。

前回に引き続き、今回もお盆についてのお話です。

今回は、盆提灯についてご紹介したいと思います。

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 ◆盆提灯とは

13日の夕方か夜、菩提寺とお墓にお参りし、ご先祖様をお迎えにあがります。

その時に大切なものが、迎え火・送り火の役目を果たす「盆提灯」です。

先祖や故人の霊が迷わず帰ってこられるように目印として飾ります。

また盆提灯は、故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを表すものでもあります。

盆提灯は故人へのお供えものとして最高のものとされているため、

親戚や故人と親しかった方は、盆提灯を贈られることが多いようです。

いただいた盆提灯は、精霊棚や仏壇の前に飾り、お盆を迎える準備を整えます。

盆提灯は、宗派による違いはありません。
どの宗派でも盆提灯を飾りますが、地域の慣習によって盆提灯の種類が少し異なる場合があります。

 

◆盆提灯を飾る時期

盆提灯は送り火・迎え火の大事な役割があるので、7月(8月)13日までに用意をします。

実際に盆提灯を飾る時期は、お盆の月の7月(8月)に入った早い時期から飾りはじめても問題ありません。

 

 ◆盆提灯の贈り方

盆提灯を贈る時は、絵が描いてあるものを贈るのが一般的です。

盆提灯は一対で贈るのが正式ですが、予算の都合などもありますので必ずしも一対でなくても構いません。

また、飾るスペースのことも考えて贈ると良いと思います。

近年では贈る相手の住宅事情に合わせて、小さくても良いものを選ぶ、という傾向もあります。

のし紙をかけて贈る場合の表書きは、「御佛前」とするのが一般的ですが、関西では「御供」とするところも

あります。

 

◆盆提灯の種類

家に飾る盆提灯には、上から吊るすタイプと下に置くタイプの2種類があります。
盆提灯の役割としては、どちらも同じ意味があります。

盆提灯には家に飾るもの以外に、手に持つタイプのお迎え提灯といわれるものがあります。

これはお墓に先祖の霊を迎えにいくときに使用するものです。

 

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吊るすタイプの盆提灯には、御所提灯(ごしょちょうちん)、御殿丸(ごてんまる)、住吉などがあります。
代表的なものは御所提灯で、岐阜提灯(ぎふちょうちん)ともいわれます。

岐阜県特産の美濃和紙を使用して作られたことから、この名前がつきました。

火袋の素材(和紙、絹)や口輪の素材(木、プラスチック、紙)等、素材もそれぞれ異なり、

素材によって値段も変わります。新盆用の白提灯も、御所提灯の一種です。
 
 

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置くタイプの盆提灯には、廻転行灯(かいてんあんどん)と

銘木行灯、大内行灯(おおうちあんどん)が代表的なものとしてあります。

廻転行灯は、明かりを灯すと、くるくると絵柄が回る行灯です。

廻転行灯には、棚の上に飾れる霊前灯という小さいサイズのものもあります。

 

◆新盆用の盆提灯

故人が亡くなって四十九日の後、つまり忌明けの後に初めて迎えるお盆を

新盆(にいぼん・しんぼん)といいます。

新盆の家では、初めて帰ってくる故人の霊が迷わないための目印として、

新盆用の白提灯を、玄関や部屋の窓際、仏壇の前などに吊るします。

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新盆用の白提灯はひとつあればよいです。

新盆用は清浄無垢の白で故人の霊を迎えるため、白木で作られた白紋天の提灯が一般的です。

新盆用の白提灯はローソクの火をともせるようになっていますが、危ないので火を入れず、お飾りするだけで迎え火とする場合も多いようです。

新盆用の白提灯を飾るのは新盆の時だけで、お盆が終わったら燃やして処分します。

処分の方法は、以前は送り火で燃やしたり、自宅の庭でお焚き上げしたり、菩提寺に持って行き処分してもらいました。
しかし最近は、火袋に少しだけ火を入れて燃やし(形だけお焚き上げをして)、鎮火を確認してから新聞紙などに包んでゴミとして処分することが多くなっています。

 

 ◆送り火・迎え火

ご先祖様の霊をお迎えするのが迎え火、送るのが送り火です。

迎え火は先祖が帰ってくるときの目印になり、

送り火はわたしたちがしっかりと見送っているという証になります。

迎え火は家や玄関で行う場合もあれば、お墓で行う地域もあるなど、その形態は様々。

浄土真宗では宗派の教えとして、故人はすべて天国にいると考えるため、迎え火・送り火は行いません。

霊をお迎えする習慣はありませんが、お盆の間は盆提灯を飾り、仏様とご先祖様に感謝をささげます。

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次回は、お盆の時期や、お盆に関する行事等のお話をしたいと思います。

【スタッフのコラム】お盆の由来と精霊棚

みなさん、こんにちは。

じめじめとした日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

突然ですがみなさん、お盆の準備は進んでいますか?

今日は、時期も近いということもありまして、お盆についてご紹介させていただきます。

 

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◆お盆の由来

わたしは、仏教行事のお盆は、お釈迦様の弟子が、自分のお母さんが地獄のように苦しい世界に堕ち、

自分がよい行いをすることでお母さんが救われた、というお話がはじまりであると解釈しています。

 

これは仏教の経典に載っているお話です。

<お釈迦様の一番弟子が、ある時自分の亡き母が地獄に堕ち、飢えと渇きに苦しんでいることを知ります。

弟子はどうしたら母を救えるか、お釈迦様に相談しました。

するとお釈迦様は

『たくさんのよい行いをすれば母は救われる』

と弟子に言いました。

弟子は夏の修行期間があける、7月15日に多くの人々と、食べ物や飲み物を分かち合いました。

すると、そのよい行いによって、母親は天国へ行くことができました。>

 

このお話と、先祖の霊があの世から帰ってきて、家族と共に限られた時間を過ごし、

再びあの世に帰っていく、という日本古来の信仰が混ざってできた行事がお盆です。

 

お盆は、東京では7月13日から16日その他の地方では8月13日から16日に行われます。

8月のお盆のことを旧盆、または月遅れのお盆といいます。

13日に迎え火で先祖や故人の霊をお迎えし、16日に送り火でお見送りします。

 

◆精霊棚(しょうりょうだな)とお供えもの

多くの地方では、ご先祖様の霊を迎える精霊棚を7月(8月)13日の朝作ります。

精霊棚は盆棚とも言われ、位牌を置き、食べ物やお水をお供えする棚です。

精霊棚にはどのようなものをお供えすればいいのでしょうか?

その内容について解説いたします。

 

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▼ナスの牛、キュウリの馬

よく見かけるこの2つですが、これはご先祖様が、馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、

帰りは牛に乗ってゆっくりあの世へ戻っていくようにと願いを込めたものと言われています。

また、先祖の霊が馬に乗り、荷物を牛に乗せて楽に行き来できるようにとも言われています。

 

▼真菰のゴザ

お盆の精霊棚には真菰(まこも)のゴザが敷かれます。

真菰は、人の背丈くらいの高さまで育つイネ科の植物で、新芽はマコモダケとして食用されています。

古事記や日本書紀など古い書物にも登場し、薬用成分を含んでいるので、お釈迦様は真菰の敷物に

病人を寝かせ治療したといわれています。

仏事に限らず、神事でも使われているので、真菰は宗教と根深い植物であるといえます。

 

▼ほおづき

精霊棚や仏壇にほおづきをぶら下げる地域があります。

ほおづきは足元を照らす赤い灯火の役割があります。

ちなみに漢字で書くと「鬼灯」でほおづきです。

見た目が赤く怪しげである印象から、「鬼灯」と書かれるそうです。

 

▼みそはぎ

地域によっては、みそはぎというお花を飾るところもあります。

茎の先に淡い赤紫の花がたくさんついている、夏から秋にかけて咲く植物です。

みそはぎは禊萩と書かれ、「禊」の字からもわかるように、お清めのために使われます。

 

▼あか水

地域によって蓮の葉に水を垂らしてお供えしたり、器に入れてお水をお供えします。

この水を閼伽(あか)といいます。

仏教では供養のための水は閼伽と呼ばれ、穢れを払う水とされています。

 

▼水の子

夏野菜の代表格、キュウリやナスなどの野菜を細かく切り、洗ったお米や白ごまを混ぜたものを

水の子といいます。こちらは蓮の葉に盛ってお供えします。

お盆に帰ってくるすべての霊にいきわたるようにという思いが込められています。

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そのほか、夏の野菜や果物、生花、そうめんなど、お供え物は地域によって異なると思いますが、

ご先祖様や故人様が喜ぶもの、生前好きだったものを感謝の気持ちでお選びいただくと、

ご先祖様も故人様も喜んでくださると思います。

 

 

次回は、ご先祖様をお迎えお送りする、送り火・迎え火の役割をする

「盆提灯」やお盆にまつわるお話をご紹介したいと思います。