中野区終活相談員Nからの終活ニュース:ドライアイスで二酸化炭素中毒

中野区終活相談員Nからの終活ニュース:ドライアイスで二酸化炭素中毒

皆様こんにちは。中野区終活相談員Nです。
今回は最近話題のニュースから。
「ひつぎのドライアイス 二酸化炭素中毒のおそれ 死亡事故も・・・」
んんん!こんな記事を最近NHKのネットニュースで目にしました。東スポさん的な見出しにビックリでしたが、スマホでクリックしてみると消費者庁発信の情報源のようです。
 
記事をご覧になった方もいらっしゃると思いますが、お棺に入れるご遺体保冷用のドライアイスが気化した二酸化炭素を吸い込んで、中毒を起こして死亡したという事故が、令和二年から三年の間に全国で3件起こっているというニュースでした。
 
状況は棺の窓を開けた状態で、棺の近くで倒れていた・・・棺に顔を入れた状態で意識を失っていた・・・一人で寝ずの番をしていて、棺の中の故人に話しかけていて事故が起こったとのことでした。
 
 
このニュースの見出しには『な〜にぃ〜!?』となりましたが、記事を読んでいると『あぁ、たしかに〜!』になっていきました。
なぜならわたし自身も何度か『あの世』に行きかけたことが確かにあったからです。
 
葬儀を受注して故人様にドライアイスを充てる、受注すると必ず行う行程なのですが、ドライアイスを充てる為にはまず、ドライアイスの販売会社へ行って購入します。それから故人様の安置場所(自宅や安置施設)へ行ってドライアイスを充てます。
ドライアイスは気化(溶けて無くなる)しますので、在庫は持ちません。我が社の半径1キロメートル以内の販売所に、必要なときに必要な数だけ取りに行きます。販売会社はもちろん、365日24時間営業です。
ここ最近は暑い日が続いたので、一回あたりに充てるドライアイスの量も多めにしています。
軽自動車で販売会社へ取りに行き、そのまま故人様が安置されている場所へ直行!となるのですが、ある日現地へ向かって運転している途中に、急に呼吸が苦しくなり頭痛やめまいがしてきました・・・
最近血圧が高いし、体重もマシマシ状態で、『ん!お迎えか?シャレにならん…』と不安な気持ちでいっぱいになりました。呼吸が苦しいので、とりあえず外気を吸おうと車の窓を開けた途端、すーっと悪い状態がどこかへ流れていきました。
この時は、昼間で外気は40度近く、狭い軽自動車で窓は閉めて密閉状態、ドライアイス30キロと私で『部屋とワイシャツと私』ではなく、『狭い軽とドライアイスと私』状態でした。
 
ちなみにですが、成人を一日衛生的に保つ為に必要なドライアイスの量は10キロで、茶色い煉瓦ブロック4つ分位の大きさです。私が行きかけたときは、30キロで煉瓦12個分積んで30分くらい密閉しておりました…
 
二酸化炭素中毒は、空気中の二酸化炭素を大量に吸い込むことでなるもので、私たちは呼吸をして酸素を取り込み二酸化炭素を排出するのですが、空気中の二酸化炭素濃度が高いと、人体から排出できなくなり中毒症状、そして死へ…となります。
 
通常の空気は二酸化炭素0.04%程度で、3%を超えると呼吸困難やめまい、10%を超えると激しい頭痛やふるえなどが起き、5分から10分で気を失うそうです。また、30%超えになるとソク意識がなくなるみたいですね。怖いですねぇ〜
 
もしもの事が起きて、故人様を自宅にお寝かせしたときに「お線香やろうそくで火事にならないように」とお客様へお声掛けしていましたが、「ドライアイスで二酸化炭素中毒の恐れがある」こともお伝えしなくてはと思いました。
火の元に注意、定期的な空気の入れ換えが必要ですね。

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