皆さま、こんにちは!朝晩はだいぶ涼しい風を感じるようになりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
鏡に映した自身の日焼けのあとを眺めながら、今年の夏をしみじみ懐かしんでいる、長島です。
8月は『外連味(けれんみ)』、7月は『洗骨(映画レビュー)』、6月は『GWの愚痴(?)』をテーマに、皆様へあすなろ通信を送りましたが…
最近、葬儀をテーマにした文章を作っていない!?…ような気がしましたので、今月のテーマは『家族葬』について、思うことを書きます。
『家族葬』とは、言葉の通り家族だけで行うお葬式のことを言い、言葉自体は15年くらい前に出来たと記憶しています。この言葉は葬儀の形式を指す言葉ではありません。
例えば一日葬(通夜を行わずに葬儀告別式だけを行う)や、直葬(通夜や葬儀等の式典を行わずに火葬だけを行う)、音楽葬(音楽を流して故人を偲ぶ葬儀)や、無宗教葬(宗教的な儀式を一切行わない告別式)は、葬儀の形式を指す言葉です。
しかし『家族葬』という言葉はそれらとは違い、形式というよりは「規模」を表す言葉だと私は解釈しております。
『家族葬』について「???」と思うことがあります。FAXで知人Aさんの親族の訃報を受取った時の話ですが、その訃報にはAさんの親族が亡くなったという事と、葬儀の日時と場所についての記載、最後に「家族葬にて執り行います」という文章がありました。
その後、Aさんと私の共通の友人から「家族葬って書いてあるけど、葬儀に参列していいのかな?」「生花とかみんなで出すの?」と、一日に10件くらい私の携帯電話に問合せがありました…
私がもし『家族葬』を行う立場の場合は、家族だけでゆっくりお別れがしたいと思います。ですから、『家族葬』で行うと決めたら訃報は出しません。いくら訃報に「家族葬で行う」と記載しても、受け取った方々は混乱してしまうからです。
私がもし『家族葬』の訃報を受取った場合には、参列はしませんし生花も出しません。受取った訃報は、家族だけでゆっくりお別れがしたいという遺族からの意思表示だと私は解釈します。
また、『家族葬』で葬儀を行う際には、どこまでの親戚に声をかけるのか?葬儀についての連絡をする親戚の範囲を決めておくほうが良いでしょう。
例えば旦那さんが亡くなった時に、奥さん子供そして孫までで葬儀を行うのか?それとも、亡き旦那さんの兄弟にも声を掛けるのか?奥さんの姉妹は?甥っ子姪っ子は?…遺族でしっかりルール付けを行う必要があります。「あの甥っ子は声をかけるがあの姪っ子は声をかけない」なんてことが後から発覚すると、後々遺された親戚の間でトラブルになる可能性があります…
それと、何が何でも家族葬で行いたい!家族以外は葬儀に参列して欲しくない!と考えている方もいらっしゃると思いますが、その場合は病院で亡くなった後、葬儀の日までお待ちいただく間、自宅に安置を希望しないほうが良いかもしれません。なぜなら自宅に安置する時に近所の方の目に触れ、亡くなったことが近所中に知れ渡ってしまい、結局家族葬で葬儀を行えなくなった…なんて方もいらっしゃるからです。ご注意下さい。
今回のあすなろ通信では、『家族葬』について思うことと、ちょっとした注意点をご紹介いたしました。もっと『家族葬』について詳しい話が聞きたい!と思っている方は、9月17日(火)午後14:00から中野サンプラザにて【あすなろ葬祭セミナー「火葬場式場でおこなう家族葬」】を開催いたしますので、ぜひご参加下さい!(詳細は裏面をご参照下さい)。お電話にてお申込を承っております。どうぞ宜しくお願いします。