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あすなろ通信の紹介2014年10月号紹介【霊柩車と親指アクション!】

あすなろ通信の紹介2014年10月号紹介【霊柩車と親指アクション!】

私が葬儀業界に入って20年ちょっと経ちました。   この20年間で世の中がだいぶ変わったように、葬儀業界もずいぶんと変わりました。   例えば自宅での葬儀が殆ど無くなりました。   以前は主流だった白木の祭壇も、現在は生花祭壇が大半を占めるほど多くなりました。     終活(自分の最期について葬儀や埋葬などの情報を集め、自分らしい終焉を考え行動する活動)、直葬(死亡後に病院から直接、斎場にいき火葬をする事)、 散骨(主に海上に粉末化したお骨を散布する埋葬方法)、エンディングノート(病気になったとき、自分で物事が判断できなくなったとき、自分の葬儀や埋葬方法の意思表示をする為のノート)など、新しい言葉も増えました。   それと、街中を走るお宮の付いた霊柩車を見かける事が、都内ではほとんど無くなりました。   そういえば20年前に霊柩車でビックリする事が有りました。   ある時、お寺(葬儀会場)から火葬場に向けて出棺するために、霊柩車の助手席に座り移動をしました。     車が走り出してしばらくすると、近くの歩道を下校中の小学生が5~6人、歩道を喋りながら歩いていました。   そしてこちらの存在に気が付くと、我々に向けて拳を上げたのです。その拳は、親指が中に隠されるようにしっかりと握られていました!!   思い返せば、私も子供の頃に霊柩車を見かけるとやっていた、親指を隠すアクション。   それをされる側になったことへの驚愕と、あぁ葬儀業界に入ったんだなとしみじみ実感したのでした。   この親指を隠すアクション、子供の頃から意味も分からずにやっていたのですが、改めてどんな意味があるのか調べてみました。     日本には「死は穢れである」という価値観があって、穢れの影響を避けるためにとった行動の一つと考えられます。   「親指=親」、親が死ぬ、死に目に会えないなど悪い影響が出ないように穢れを避ける行動なのです。     親指にまつわる話は幾つかあり、親指隠しアクションをしていると、夜道を歩くときにに化かされないとか、疫病を避けられるとか、野良犬にあったとき親指隠しアクションをしながら犬の目をにらむと良いなどが有るようです。   こうした親指にまつわる話が時代時代で変化をして、「霊柩車を見たら親指を隠す」になったようです。     最近では、霊柩車に向かって親指を隠すアクションをする小学生に会った事がありません。   その理由を想像すると、煌びやかな装飾のある宮型霊柩車がお葬式で使われなくなり、 お宮の付いていないシンプルな霊柩車の稼働率が高く、子供たちには霊柩車と普通の車の見分けが付かなくなっているのではないでしょうか?     だから霊柩車が街中を走っていても気にならないし、宮型霊柩車を見た事もないので、親指アクションをしないのでは・・・ とそんな気がします。   個人的には霊柩車や死が穢れではないと思っていますが、今後も風習?都市伝説?的な感じで親指アクションが無くなっていくのは、ちょっと寂しく思いました。  

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