
最近、互助会の解約について問合せが多くなってきました。店頭や電話での相談、ホームページを窓口に相談を多く受けています。
皆さんが気にされている点は、
『互助会の解約は出来るのか?』『本当にお金(掛け金)は戻ってくるのか?』『幾ら戻ってくるのか?』そして
『いつ頃戻ってくるのか?』の4つです。
そもそも互助会とは、毎月一定額を積み立てておけば、
葬儀や結婚式等のセレモニーがあった時に急な出費でも安心というシステムです。
そんな便利でありがたいシステムなのに、どうして
互助会の解約希望者が増えたのか? その理由を考えてみると、大きく【入会】【解約】【葬儀】の3つに分けられると思います。
【入会】ある互助会では契約(入会)を大勢から取るために代理店制度を設けています。
互助会の代理店は保険業界の代理店制度とは違い、
販売店になるための厳しい基準や資格を求められません。
葬儀を仕切る事の出来ない人材や、葬儀に関する知識の乏しい人材が情や強引さで入会を勧める事があり、
とても危険です。
また入会後にトラブルが起こった場合、入会窓口だった担当者は退職や部署替えをしており、
全ての話が闇の中へ・・・なんて事も耳にします。
掛け金で葬儀費用の全てを賄える事が出来ないのに、何故か〇十万円で葬儀が出来ると思わせ、入会を勧める事もあるそうです・・・
【解約】最初の関門は、互助会側が解約をスムーズに受け付けてくれない、説得、引き延ばしの《
ウダウダ地獄》です。
『葬儀だけではなく結婚式でも使えますよ』『今解約したら勿体ないですよ』『電話ではなく一度ご自宅にお邪魔してお話を伺います』『解約に関してはこちらが窓口ではありません』など・・・解約窓口にたどり着くまでかなりの精神力と時間を費やします。
次の関門は、解約受付窓口との対決《
たらい回し地獄》です。
いざ解約窓口専用ダイヤルに電話をすると音声アナウンスが流れます。
『受付時間は平日の13時から15時です。受付時間内にお掛け直し下さい』入会する時には、受付時間なんてないのに・・・
『こちらの契約は代理店さんとの契約なので、一度代理店担当者から確認のお電話をいたします』と言われたりすることも。そしてまた振り出しに戻ってしまう・・・
体力や精神力を削り取られながら、やりとりの後なんとか解約をする意思を伝え、互助会側から渋々「解約手続申請書類」を自宅宛に発送することを勝ち取ります。
様々な苦難を乗り越え、たどり着くのは最後の関門《
モタモタ地獄》。「解約手続申請書類」が届くのを待ちます。自宅のポストの前で「解約手続申請書類」を待つこと1週間・・・2週間が経過。
・・・互助会からの書類は、なかなか届きません。
仕方がないので解約窓口に催促の電話をすると、受付時間外の音声アナウンス。
これを聞いて更に
イライラメーターは上昇します。
改めて受付時間内に電話をし「解約申請書類」が届かない旨を伝えると『お調べしますのでお待ち下さい』と保留音を聞くこと10分。向こうはかなりモタモタしています・・・
その後やっと係員が電話に出ると『解約申請書類が自宅に届くまで、1ヶ月~2ヶ月の期間を頂いております』との回答。
急いでいるので早くして欲しい旨を伝え、互助会から自宅に書類が届くのを再度待つことになります。
やっと自宅に届いた「解約申請書類」を開封します。
その書類には、互助会で積み立てた金額と解約後に戻ってくる金額、解約手続に必要な持ち物、解約手続の受付場所と受付時間等が記載されています。
果たして2ヶ月近く待つほどの書類なのか?はさておき、解約受付場所と時間を確認すると、居住地から離れた所にある受付場所、昼間会社に勤めている人には行くのが難しい受付時間が記載されている事も多いようです。
しかしここでくじけては解約が出来ません。
解約に必要なものを揃え、仕事の都合を付けて受付窓口にたどり着き、なんとか解約の申請を終えます。
解約を渋る事もそうですが、
高い解約手数料を請求してくる互助会もあるので気を付けなければいけません。
【葬儀】実際に互助会へ入会をしていて葬儀をお願いした時に、多額の葬儀費用を請求された方も少なくありません。
時代と逆行した大きくて立派な葬儀会館の建築費用とその維持費、代理店への入会手数料支払などによる経費が必要になりますので、互助会の
葬儀費用は高くならざるを得ない状況なのです。
結果、掛け金を満期まで積み立て、30万円や50万円という金額にはなりますが、それで葬儀費用の全てをまかなうのは難しく、口コミやインターネット、テレビなどで互助会不信の情報が広がり、冒頭のような問合せが多くなっているのです。
『互助会の解約は出来るのか?』 専門的な知識を持っている人や法律の専門家でなくても互助会の解約が出来ます。
ただ、
ノウハウと精神力がなければ、時間が掛かり大変なストレスがたまります。
『本当にお金(掛け金)は戻ってくるのか?』『幾ら戻ってくるのか?』『いつ頃戻ってくるのか?』 高い解約金を差し引いた金額が戻ってきます。
大体積み立てた金額の2割位が差し引かれ、ストレスのたまる解約手続が全て終わってから2ヶ月後くらいに口座に振込まれることがほとんどです。
あすなろ葬祭では皆様の代わりに互助会を解約する業務もしております。
若干の手数料は頂きますが、ストレスをためずに口座へ戻す事が出来ますので、興味のある方はお問い合せ下さい。
互助会を廃業するところや資金繰りに詰まり経営破綻をするところもあり、積み立てたお金の全額を保全されない可能性もあります。
さらに解約者が増えれば将来的にどうなることか・・・ 掛け金は積み立てた方の大切なお金です。
自分自身でアンテナを高く張り、気を配っていないと痛い目を見る事もあります。どうぞ気を付けて下さい。
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