
先日友人と呑みながら話した中で、[葬儀社のスタッフの表情]について、話題が上りました。今回はそのお話をしようと思います。
友人の地元では、不幸事があると頼む葬儀社が必ず決まっているそうです。
先日友人は、親戚が亡くなって地元へ帰り、お通夜に参列をしました。葬儀を運営ていたのは、やはりその葬儀社でした。
葬儀社の営業担当は、三十代前半の体育会系の男性で、彼は打合せから通夜・葬儀そして集金に至るまで、一度も笑顔を見せずに、暗い表情だったらしいのです。
友人は、笑わない葬儀担当者がとても気になったらしく、私と呑んだ時に『葬儀社のスタッフは接客中に笑わないのか?』と尋ねました。
会話の流れの中で、友人は笑わない葬儀担当者はプロに徹していて素晴らしい!と思っているようでしたが、友人の質問に対し私は『笑う事はあるよ。打合せの時も、式の中でも・・・』と答えました。
友人はなんだか残念そうな顔で私を見ていましたが・・・。
葬儀社スタッフが打合せやお式の最中に、必要以上に歯を見せて笑ったり、いつでもニコニコしていたりする事はさすがに不謹慎だと思いますが、ずーっと暗い顔をして接客するのもどうかと思います。
葬儀社スタッフは、大切な方を亡くして悲しんでいるお客様の気持ちに寄り添い、故人様をおくるお手伝いをしますが、お客様の家族ではありませんので、ずーっと暗い顔でいるのは不自然な気がするのです。
また、ご遺族様もずーっと故人様を偲んで悲しんでばかりいるわけではなく、故人様の思い出話をする時など、ふとした瞬間に笑ったりもします。私たちも、お客様が笑う時には一緒に笑い、お客様と真面目な話をする時には、もちろん真剣な表情になります。
友人から聞いた笑わない葬儀担当者は、本当に笑わないのだろうか?実は眠たかっただけとか?場の空気が読めない人だったんじゃないのか?と思わず想像してしまいました。
お客様へ対する葬儀社スタッフの表情というのは、私はあまりじっくりとは考えた事がなかったのですが、場の空気を読んで、その場に合った表情であることがベターだと思います。
最後になりますが、先日ふと、思い立って鏡の前で自分自身に微笑んでみたところ、とても気持ち悪かったので、私はお客様の前で微笑むことはNGなのかも?いや、自然な微笑なら大丈夫か?と考えてしまいました・・・。