
毎回、産みの苦しみを感じている『あすなろ通信』ですが、改葬について下記の内容を紹介しました。
お彼岸の時期は過ぎてしまいましたが、今回は東京近郊でのお墓事情について書いてみようと思います。
お墓参りの本来の意味は、家族の無事や近況をご先祖様にお伝えして、『いつも見守ってくれてありがとう』と感謝を伝えることです。
そして、お墓参りをする時期でよく知られているのが、あの世にいるご先祖様に語り掛けることが出来る(私なりのお彼岸に関する解釈です)春と秋のお彼岸、ご先祖様が帰ってくるお盆、それに新年が始まるお正月で、年に4回あります。
その他にも季節の変わり目ごとや、月命日にお墓参りをするかたもいらっしゃいますが、お墓が遠くにある、高齢になってきたので体力がない等の理由で、お墓参りをする方が減少傾向にあるようです。
確かに、住まいから離れた場所にお墓があると、日々の生活に追われてなかなか月命日にお墓参りに行くことは難しいですし、お彼岸やお盆にお墓参りに行くと、渋滞で片道3時間かかったなんて話もよく耳にし、お墓参りが一日仕事になってしまいます…。
そんなお墓事情もあってか、最近多く相談を受けるのが、『お墓の改葬』についてです。
『改葬』とは一度埋葬したご遺骨やお墓を、ほかの墓所に移すことです。つまり改葬=お墓の引越しと考えると分かりやすいかもしれません。
改葬のながれはまず、新しく購入した墓地で『受入証明書=永代使用許可書(あなたがこの墓地を使用していいですよと書いてある書類)』を発行してもらいます。
その後に、現在利用している墓所に『埋葬証明書=納骨証明書(ご先祖がこの墓所で寝ていますという証明)』を発行してもいます。
そして墓所がある市区町村役場で『改葬許可申請書』の申請をします。『受入証明書=永代使用許可書』と『埋葬証明書=納骨証明書』を提出して『改葬許可書』を交付してもらいます。
その後、交付された『改葬許可書』を、移動する墓所に提出して事務手続きは完了です。
事務手続きは完了ですが、新たに購入する墓所の永代使用料(お墓を借りる権利代)と墓石代のほか、元々使用していた墓地を更地にする費用と魂抜き『閉魂供養』が必要になります。
また、新たに購入した墓地の開眼供養と納骨法要も必要になりますので、それにまつわる費用も用意しなければいけません。
墓地を更地にするには大体30万円位必要です。内訳は、墓地の解体・撤去・処分の費用です。その他に別途、閉魂供養・開眼供養・納骨法要…と費用が必要になるのです。
また、最近改葬に関するトラブルも多く耳にします。更地にする墓所がお寺にある場合、法外な離檀料(菩提寺との手切れ金)を請求された方も…。
墓所を購入した頃は、若くて元気でフットワークも軽く、海や富士山が見えて最高のロケーションを墓所購入の決め手にしたり、ゴルフ場の近くでゴルフしながら墓参りしようなんて事を考えて遠くの墓所を買ったりした方が、高齢化や体力の衰えにより、近くの墓所に改葬を考えているようです。
お墓は先祖との語らいの場、心のよりどころです。埋葬のやり方は色々ありますが長い目で見て、購入や改葬について慎重に考えてお決めください。
もちろん、当社では改葬に関する手続きや業務もお手伝いしておりますので、いつでもご相談くださいね。
『今回は営業っぽくなってしまいました…』