毎度あすなろ通信をお読みいただき、ありがとうございます。
素人が毎月ひとさまへ向けた文章を作成するには、想像を絶するほどの
[生みの苦しみ]があるのですが、皆さんに発送をしたのちに感想やご意見をいただくと『ありがとうございます』と笑みがこぼれ、苦労も報われた気分になります。
さて今回、私の頭に浮かんだネタはツボです。葬儀を行う際、絶対に必要な[骨壺]について紹介していきます。
一般的な骨壺のことを葬儀業界では収骨容器(しゅうこつようき)と呼び、成人男性が亡くなると、8寸壺を使用します。8寸壺の大体のサイズは、高さ290ミリ・直径252ミリ・
容積約14500㏄です。
成人女性が亡くなった場合には、7寸壺を使用します。7寸壺の大体のサイズは、高さ255ミリ・直径217ミリ・
容積約9400㏄です。
骨壺の値段と種類
骨壺(白瀬戸)と骨壺を入れる桐箱、桐箱に被せる覆いを付けるのが通常で、それを火葬場で購入すると、
男性用で約1万3千円、女性用で約1万2千円の費用が掛かります。
骨壺も色々と種類があり、青磁だと約3万6千円、大理石だと約4万6千円です。 お客様に『自分の作った骨壺に入りたい!』『私のセンスで購入した容器に遺骨を納めてほしい!』と相談をされることがたまにあるのですが、落合斎場、堀ノ内斎場、代々幡斎場に骨壺を持ち込むことは
残念ながら出来ません・・・
どうしても骨壺にこだわりが有るのなら、火葬場で骨壺を購入して収めてもらい、自宅に帰ってから移し替える必要があります。
ところかわれば
ところ変わればですが、東京23区を離れると骨壺の持ち込みに対して、火葬場側からうるさく言われるところは少なく、多種多様な骨壺をご遺族が選びお骨を収めています。
骨壺の購入は、葬儀社もしくは火葬場で購入するのが一般的ですが、なんとアメリカでは
コストコなどのショッピングセンターでも販売されているそうです・・・
また、東日本と西日本でも骨壺や収骨に関する習慣の違いがあります。
東日本では冒頭にお話しした8寸や7寸の壺を使用して、火葬場でご収骨(お骨を拾う)の時に、足の骨から順々に壺に収めていきます。
そして最後に
『のど仏』『頭部の骨』を収めます。
ちなみに「のど仏」とは
ちなみに『のど仏』とは言いますが、それがのどの骨ではなく頸椎だということをご存知でしたか?第2頸椎が仏さまの本体で第1頸椎が仏さまの袈裟の部分になります。
西日本は部分収骨という方法で、骨壺に収めるのはのど仏や歯骨など一部拾ったお骨だけを収骨します。(一部地域により多少異なります。)
そうなると骨壺のサイズも東日本とは異なり、3寸壺(直径約90ミリ)や5寸壺(直径約150ミリ)が、西日本の主流サイズです。
東京で火葬をして関西圏で納骨をする方は、納骨の時に
骨壺が大きくてお墓に収まらない!なんてトラブルも有るかも知れませんので、収める骨壺のサイズについて留意する必要があります。
また、西日本の場合、骨壺が小さいということは全ての遺骨が収まりません。
ではどうするか?拾い切れなかったご遺骨は、霊園の共同墓地に埋葬をしたり、細かく砕かれて
ゴルフ場の芝生や花卉栽培農家の肥料になる事もあるらしいです。(諸説あります。)
最先端の骨壺事情(?)をご紹介します。[手元供養]という言葉をご存知でしょうか?
直径100ミリ弱のガラス製の綺麗な骨壺に遺骨を少量収めて、仏壇や自宅のメモリアルスペースを設けてそこへ安置したり、遺骨が収納できるメモリアルペンダントを身に付けたりする方が最近増えてきました。
お墓にすべての遺骨を収めてしまうと寂しいので、大事な人をそばに置いておきたいという方が購入を検討されます。 当社、ブロードウェイの店舗にも、ミニ骨壺やメモリアルペンダントなどの手元供養商品が展示してあります。
興味のある方は実物を見て、サイズや質感を確かめて下さい。 今月も最後は営業っぽくなってしまいました・・・